2016 年上半期の損害概況:ストームと地震が損害額を増加させている

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2016.07.12 | プレスリリース

2016 年上半期の損害概況:ストームと地震が損害額を増加させている

2016 年上半期の自然災害による損害額は、前年同期数字に比べて著しく高額に上った。全体として、本年6 月末までの被害総額は700 億米ドル(前年590 億米ドル)に達したが、そのうち270 億米ドル(前年190 億米ドル)が保険損害であった。損害額を押し上げた主な要因は、日本とエクアドルにおける強い地震、欧州と米国におけるストームおよびカナダにおける森林火災であった。

2016 年上半期の自然災害数字:

  • 被害総額は過去30 年間のインフレ調整後の平均値(630 億米ドル)を上回ったが、過去10 年間の平均値(920 億米ドル)以下であった。
  • 保険損害は、過去10 年間のインフレ調整後の平均値に見合った金額であったが、過去30 年間の平均値(150 億米ドル)よりは高くなった。
  • 犠牲者数(死者)は3,800 名であったが、これは前年の21,000 名および過去10 年および30 年の平均値(47,000 名/28,000 名)と比べて、大幅な減少となっている。
  • 最大の損害被害額を生んだのは、4 月に日本の九州を襲った二つの地震で、被害総額は250 億米ドル、保険損害は60 億米ドルであった。
  • 特に注目すべき事項としては、まず欧州と米国で発生した一連のストーム、次にカナダにおける大規模森林火災。そして北西太平洋における台風の発生がこの期間中皆無であったことである。


2016 年上半期には、全世界の損害被害額の半分以上をアジア・太平洋地域が占めており、保険損害額でも全世界の30%以上になっている。

日本列島南部の九州にある熊本市の隣接地域で発生した二つの地震が、最大の損害をもたらした。4月14 日の夜と4 月16 日の未明という、僅か2 日の間に、二つの地震がこの地域を襲い(それぞれのマグニチュードは6.2 および7.0)、数え切れないほどの建物が破壊され、69 名の生命が失われた。数万人の人たちが、緊急避難所での仮住まいをしなければならなかった。

この地域の数多くの生産施設も被害を受け、数週間にわたって操業を中止しなければならなかった。この事態によって、重要部品の入手が出来なくなったため、自働車製造会社の中には、生産工程に深刻な支障が生じたところもあった。ある大手のスマートフォーン用カメラ・モジュールの製造会社も、生産中止を余儀なくされた。

この二つの地震による被害総額は250 億米ドルに達したが、地震リスクの付保率が低かったため、このうち保険損害となったのは59 億米ドルにとどまった。

ミュンヘン再保険の取締役会メンバーとして、アジア・太平洋地域担担当の責務も担っている、ルドガー・アーノルデュッセンは,「日本の建築基準および安全対策の水準の高さは、残念ながら69 名の方々の命が失われはしたものの、今回も複数の強い地震の間を通じて、その真価を示した。この地震は、自然災害がグローバル化した経済に、巨大なインパクトを与えることをも浮き彫りにした。情報の公開、透明化をさらに一段と進め、それによって保険業界がもっと特化したリスク移転ソリューションを提供できるようにすることが必要だ」と、述べている。


日本の地震に加えて、オーストラリア東岸のストームも高額の損害被害を生んでいる。6 月はじめ、強力なウィーンター・ストームがクィーンズランド一帯、州都のブリスベンとニュー・サウス・ウェールズ州の数か所を襲った。多くの地域が豪雨に見舞われ、場所によっては一日の降水量が1 平方メートル当たりほぼ300 リッターに達した。沿岸地域では、何百軒もの住宅が高潮のため流失しもしくは破壊された。およそ230,000 人の人たちが、停電被害に遭った。


6 月23 日に中国の上海の北にひろがる江蘇省を襲った猛烈なストーム(暴風雨)は、99 名の死者を残した。改良藤田スケールEF4 のトルネード(二番目に高いカテゴリーの竜巻)が、時速250 キロメートルを超える速度で駆け抜け、大規模なヘイルストーム(雹をともなう嵐)が多数の家屋と太陽光エネルギー・システムの製造工場を壊滅させた。負傷者は800 名を超えた。

グローバルな状況の概要

カナダのアルバータ州は、5 月はじめに壊滅的な山火事による被害をこうむった。複数の箇所での火災は、極度の炎熱と干ばつによってひき起され、強風によって煽り立てられ、急速に数千ヘクタールを超える規模に燃え広がった。フォート・マックマレーの町(住民80,000 人)は、完全避難退去をしなければならなかった。カナダのオイル・サンド産出量は、この地域の産出量が激減したために、40%低下した。数百戸の住宅が、燃え落ちて、灰燼に帰した。こうした一連の火災による直接損害被害額は総額36 億米ドルに達したが、そのうち保険手配がなされていたのは27 億米ドルであった。

2016 年上半期に発生した損害債務の多くは、雹、豪雨、豪雨洪水を伴った激しいストームによって生じたと言えるが、その損害被害額は米国および欧州で200 億米ドルに上っている。このうち、およそ123億米ドル(うち88 億米ドルは保険損害)は、テキサス州および隣接諸州を襲った一連のストームによるものである。

欧州における5 月および6 月はじめの過酷な天候は、主として欧州中央部を覆う強い高気圧に向かって継続的に延びていた低気圧によって触発されたものである。ドイツでは、この気象現象によって生じた極めて動きの緩慢なサンダーストーム(激しい雷や雷雨を伴う豪雨)が多くの箇所で強烈なフラッシュフラッド(豪雨洪水)をひき起している。

フランスでは、度重なるストームがセーヌ川およびその支流の洪水を起こしている。最も被害の大きかったのは、パリの南にあるヌムールの町で、ロアン川の水位が史上最高を記録し、数千の人たちが避難を強いられた。パリでは、ルーブルおよびオルセー美術館が閉館を余儀なくされ、多くの芸術作品が上の階に移された。しかし、セーヌ川の水位は、1910 年の過去最高水位よりも少なくとも2 メートル低いところにとどまった。


欧州におけるストームによる損害の被害総額は61 億米ドル(54 億ユーロ)に上ったが、そのうち保険損害となったのは30 億米ドル(27 億ユーロ)であった。ドイツの損害被害額は28 億米ドル(26 億ユーロ)に達したが、そのうち13 億米ドル(12 億ユーロ)が、保険損害であった。


「減衰に向かっていたエル・ニーニョが再び歯をむき出し、カナダにおいては乾燥状態と熱波による森林火災を、テキサス州では一連のストームを発生させ、数十億ドル台の損害額を生じさせた。北西太平洋における熱帯性サイクロンの発生が、今年上半期には皆無であったことも、エル・ニーニョに影響されてのものであった可能性が高い。7 月はじめに中国と台湾を襲った台風ニパルタックは、今シーズン第一号の台風であった」とミュンヘン再保険のジオ・リスク・リサーチ・ユニットのリーダー、ペーター・ホッペは解説している。「2016 年の第3 四半期(7-9 月期)には、太平洋上の気候変動ENSO (El Nino Southern Oscillation) は、ラ・ニーニャのフェースに切り替わるものと予測されており、これが世界中の他の気候パターンに影響を及ぼすことになる。例えば、ラ・ニーニャは熱帯圏の北大西洋におけるハリケーンの形成を助長し、フィリピンにおいてはもっと多くの台風の発生を促す傾向を示すことになる」と、説明している。

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12 July 2016

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