ミューニック・リーは2015年度利益31億ユーロを計上、配当は8.25ユーロに増加

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2016.02.04 | プレスリリース

ミューニック・リーは2015年度利益31億ユーロを計上、配当は8.25ユーロに増加

難しい市場環境にもかかわらず、ミューニック・リーは2015年度連結決算で、31億ユーロの利益を計上した。これは前年度の極めて良好だった挙績32億ユーロにほぼ肩を並べるものだ。暫定的な試算だが、当社グループは第4四半期に7億ユーロ(前年度も7億ユーロ)の利益を計上した。2015年期の好業績を受けて、株主に対する利益の配分は大きく増加する。監査役会および年次総会の承認をまって、一株当たりの配当金は8.25ユーロ(前年度7.75ユーロ)に増加することになろう。

CFOのヨルク・シュナイダーは、「極めて困難な市場環境を考慮すると、2015年度の業績は満足すべきものだ。大口損害による影響が少なかったという偶然に近い効果が当社に有利に働いた事実はあったにせよ、好業績は主として当社の事業収益力と盤石のバランスシートによるものである」と、述べている。業績の中には、差し引きネットで利益に貢献した様々なファクターも含まれている。シュナイダーは、低金利と金融市場の不安定性が増加した状況にもかかわらず、投資成績が引き続き堅調であった、としている。

低金利環境により、通常の投資収益は圧迫されており、これが結果として再保険市場の激しい競争を持続させている。「しかし、年度末にFRBが下した金利引き上げ決定は、金利政策が徐々に変わっていく一つの兆しではある。とは言え、金利環境が比較的正常なレベルに復帰するには長い年月を要するだろう、そしてその行方を左右する要因の一つは、世界各地の政情がどう進展するかである」と、シュナイダーはコメントしている。

「前期に続いての力強い増配は、ミューニック・リー経営陣が自社の持続的な収益力に対して抱いている信頼の表れである」と、シュナイダーは語っている。また、ミューニック・リーは2015年4月の年次総会以来自社株の買戻しプログラムを推し進めてきており、これまでにおよそ8億ユーロに相当する自社株を取得しているが、2016年4月27日の次回年次総会までにはその総額は10億ユーロに達するはずである。

2015会計年度中の特筆すべき出来事

次に掲げる出来事が、当社グループの2015年中の資産と収益に影響を及ぼした。しかし、IFRS(国際財務報告基準)準拠の業績で見た場合には、その影響は限定的なものとなろう。

  • 資本市場の著しい不安定性 ― とりわけ当社グループの資産運用会社EAG(Munich Ergo Asset Management GmbH) には厳しく作用した 

    • 2015年末の利率は、おおむね2014年末と同一レベル、ただしリスク・スプレッドは幾分高めになっている 
    • 2015年末の米国の株式市場は前年末と同一レベルで終わった。他の国々の大半では、終値は僅かながら高めとなった

  • ミューニック・リーの事業活動に関連する、大半の外貨に対するユーロのデバリュエーション(価値下落)
  • 再保険分野では、自然災害による大口損害のインパクトが低かったこと、通常ロスに備えてきた過年度積立金の大幅な取り崩し

  • のれん代減損を含む、エルゴ(ERGO)およびミューニック・ヘルス(Munich Health)における単発特例措置の影響
  • 前年度までの税額の調整の結果として、当年度の税額は低額で済んだ


暫定数値に基づく2015会計年度の概要


2015年度、当社グループは48億ユーロ(前年40億ユーロ)という極めて満足できる事業収益を上げたが、そのうち14億ユーロ(前年7億ユーロ)は、第4四半期に起因するものであった。今年もまた、外国為替換算損益としてマイナス2億ユーロ(前年マイナス1億ユーロ)が、“その他事業収支”上に計上された。第4四半期に関しては1億ユーロの黒字であった。前年度以前と同様に、当社グループの連結決算には、様々な好ましくない効果が反映されている。エルゴの事業分野におけるのれん代減損処理に加えて、金融派生商品の価値の変動と為替変動のマイナス効果は総体として悪影響をもたらしている。この事実は、とりわけ好成績を挙げた損害保険(property & casualty)部門の再保険分野と好対照をなしている。比較的低い税額 ―それは前年度およびそれ以前の調整によるものであるが ― も、プラスの効果をもたらした。2015年中に、株主資本は約7億ユーロ増加して310億ユーロとなった(2014年12月31日時点では303億ユーロであった)が、第4四半期中だけで9億ユーロの増加が見られた。当社グループ全体のパーフォーマンスの肝要な指標であるリスク調整後資本利益率(RORAC)は当社グループ全体の肝要な業績指標であり、満足のいく11.5%(前年13.2%)であったが、一方で株主資本利益率(RoE)は10.0% (前年11.3%)であった。第4四半期には、ミューニック・リー本体は、年換算のRORAC 10.8% (前年同期12.2%) およびRoE 9.6%(前年同期 9.8%)を達成した。2015年に当社グループの総収入保険料は通貨変動効果もあって、504億ユーロ(前年488億ユーロ)に増加した。

2015年12月31日現在で、2,151億ユーロの帳簿価額(市場価額2,305億ユーロ)を有する投資総額(保険関連投資を除く)は、2014年末の数字2,189億ユーロ(市場価額2,358億ユーロ)よりも低くなっている。当社グループの投資損益成績(保険関連投資を除く)は、75億ユーロ(前年80億ユーロ)に低下した。デ リバティブ(金融派生商品)の価額変動が全体として不利な影響をもたらしたが、その変動金額は、検証対象年度全体でマイナス12億ユーロ、第4四半期でマイナス2億ユーロ、であった。ミューニック・リーは、非デリバティブ投資についても、年度内に正味評価損8億ユーロ(前年2億ユーロ)を計上したが、そのうち第4四半期の正味評価損計上は1億ユーロであった。他方、デリバティブを除く投資の売却による損益バランスは27億ユーロ(第4四半期4億ユーロ)の黒字となった。資本市場の状況を考慮すると、この投資成績は投資ポートフォリオの平均市場価値に対して相対的に高い3.2%の年換算運用益を示している。 

再保険:33億ユーロの黒字 

再保険事業分野は連結決算に33億ユーロ(前年29億ユーロ)と顕著な利益寄与を果たした。事業利益は9億ユーロ増加して41億ユーロとなった。総収入保険料は282億ユーロ(前年268億ユーロ)に増加した。他国通貨に対するユーロ価値の下落変動は、ユーロ建て保険料の増収に著しい影響を及ぼした(+5.4%)。

生命再保険の連結成績への貢献は3億ユーロ(前年4億ユーロ)であった。引受収支残は3億4千万ユーロ(前年2億8千万ユーロ)と、目標値の4億ユーロには届かなかったが、第4四半期には9千万ユーロ(前年1千万ユーロ)を挙げた。当期には、二つの死亡クレームが影響を与えており、ミューニック・リーはそれぞれのケースで千万ユーロ台の金額を支払っている。前年度の全体成績を引き下げていた米国およびオーストラリアでは、2015年には期待通り事業が大きく発展した。

損害保険(property-casualty)部門の再保険は、29億ユーロ(前年25億ユーロ)の利益貢をあげ、通年の連結決算で大きな貢献をした。2015年のコンバインド・レシオはネット・アーンド・プレミアム(正味既経過保険料)との対比で大変良績といえる89.7%(前年92.7%)、第4四半期だけでは実に78.6%(前年91.2%)を記録した。通常ロスのクレーム請求通知は、予期していた水準に比べて格段に低い水準にとどまった。ミューニック・リーは、年度全体でコンバインド・レシオのほぼ8.2パーセントに相当する14億ユーロのロス・リザーブ(支払備金)の取り崩しを行うことが出来た。第4四半期の該当数字は9億ユーロで、これはコンバインド・レシオの約20.9%に相当するものであった。またミューニック・リーは、新たに増加しつつあるクレームに備えての準備金の設定を、最大限の損害見積もりを基準にして行っており、将来こうして設定された保守的なリザーブの一部の取り崩しによって利益が生まれる可能性があると見ている。

2015年の大口損害による総損害額は10億ユーロ(前年12億ユーロ)に達したが、そのうち2億ユーロ(前年2億ユーロ)は、第4四半期に生じたものだった。リザーブ(支払い備金)の積み増し額は、過年度発生の大口損害のラン・オフ処理の結果生じた取り崩し利益よりも幾分低めであった。正味既経過保険料との対比で見ると、大口損害による負荷は通年で6.2%(前年7.2%)と、平均予測値の12%を下回り、第4四半期でも4.7%(前年6.1%)にとどまった。自然災害による損害のインパクトは、通年で1億49百万 ユーロ(前年5億3千8百万ユーロ)となり、第4四半期ではゼロ(前年1億1,千1百万ユーロ)であった。

チリ北部の豪雨は、相当な規模の洪水を生じさせたが、これが47百万ユーロという通年で最大の自然災害損害となった。チリ沖で生じた激しい地震は、45百万ユーロの支払いにつながった。人為による大口損害は合計8億97百万ユーロ(前年6億25百万ユーロ)に達し、前年数字を上回り、正味経過保険料の5.3%(前年3.9%)に相当する金額となった。中国の天津港で発生した爆発(1億7千5百万ユーロ)およびブラジルのダム決壊(1億5千6百万ユーロ)は、この年に発生した格段に大きな個別損害だった。

エルゴ:事業成績は2億ユーロの赤字 

2015年、エルゴの事業分野では2億ユーロの事業損失が生じた(前年は、2億ユーロの利益)。この成績となった要因の一つは、のれん代の再評価によって発生した4億25百万ユーロの追加費用であった。11月に合意されたイタリアの子会社、エルゴ・イタリア(ERGO Italia)の売却も、業績に1億ユーロのマイナス効果を与えることとなった。事業収益は6億ユーロ(前年6億ユーロ)を挙げて、毎年堅実に推移しているが、総収入保険料は165億ユーロ(前年167億ユーロ)にやや下がっている。

ドイツにおける損保部門のコンバインド・レシオは通年で97.9%(前年95.3%)であったが、第4四半期には103.7%(前年97.1%)に達した。第4四半期にエバとフランクの二つの低気圧によって生じた洪水は、ドイツ事業にとって一年を通じて最大の支払事故となった。エルゴ・インターナショナルの損保部門のコンバインド・レシオは、通年で104.7%(前年97.3%)、第4四半期で115.3%(前年96.8%)であった。

ミューニック・ヘルス:事業成績は9千万ユーロの黒字

ミューニック・ヘルス(Munich Health)の事業分野は、連結成績に9千万ユーロ(前年1億10百万)の利益を貢献した。8千万ユーロという事業利益は、前年の1億2千万ユーロ水準には達しなかった。事業利益が前年比やや弱含みになったのは、主として米国における健康(医療)再保険のいくつかの部門でのクレーム支払いが上昇しているためである。ミューニック・ヘルスの保険料収入はおよそ5%上昇し56億ユーロ(前年53億ユーロ)となったが、その理由は通貨変動がプラス方向に働いたことである。2015年度のコンバインド・レシオは99.9%(前年98.8%)となった。

損害保険(Property-Casualty)種目の再保険特約の2016年1月1日更改状況

2016年1月1日の再保険特約更改交渉期間中、市場環境は前年度更改期と比較してほとんど変りがなかった。再保険ビジネスの全ての種目で、キャパシティーは十分に存在していた。再保険料率には、相変わらず引き下げ圧力がかかっていたが、前年と比べればわずかながら圧力は弱めであった。特約条件はおおむね据え置きで変わりなく、再保険カバーの需要にも変化がなかった。

再保険CEOであるトルステン・イェヴォレックは、「当社にとって、この1月期の更改実績数字は満足でき るものであった。引続き市場環境には難しいものがあるが、ミューニック・リーは魅力的なビジネス・チャンスをとらえることが出来た。当社は、ソフィスティケ―テトな保険ソリューションに価値を見出すお客様にとって、望ましい再保険パートナーとなっている」と言っている。

イェヴォレックは続けて、「当社のお客様には、当社の提供する付加価値を認識、評価していただいている。とりわけ欧州と南米では、当社は何件かの特約を個別折衝で締結することが出来た。その意味合いは、一般的ビジネスがさらされている極めて厳しい競争環境が、こうした取引には限定的にしか適用されないことにある。その1例として、当社はテイラーメードの再保険によるキャピタル・レリーフ・ソリューション(資本調達策)を開発し、企業買収の際に生ずる短期的な資本調達需要の解決策を提供した」と述べている。

2016年1月1日時点で、ミューニック・リーの損害再保険事業の半分をやや超える契約が更改期を迎えたが、これに対応する保険料ボリュームは91億ユーロ近辺であった。このうち、11%(およそ10億ユーロ)は、更改されなかった。これと対照的に、ミューニック・リーは約12億ユーロの保険料を生み出す新規契約の引受を行った。すべてを包括すると、1月1日に引き受けた契約の保険料はわずかながら増加し、92億ユーロとなった。再保険プライス(再保険料率・再保険料)水準は約1.0%低下した。

ミューニック・リーは、異常な規模の損害事故の発生がない限り、2016年の市場環境は、今後の更改ラウンドの中で著しく変わらない、との前提で準備を進めている。4月1日の更改日は、主として日本の再保険特約更改、7月1日は、米国、オーストラリアおよびラテン・アメリカの再保険特約更改である。

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