当期の上半期に深刻な自然災害が発生にもかかわらず、全般的損失は平均を下回る。

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2018.07.11 | プレスリリース

当期の上半期に深刻な自然災害が発生にもかかわらず、全般的損失は平均を下回る。

  • 2018年上半期は、幸運にも、自然災害による損害額が世界全体では、通常よりはるかに低い金額であった。暫定的数値の損害額は、総額で330億米ドルとなり、2005年以降、最低レベルとなった(インフレ調整後290億米ドル)。
  • しかしながら、個別に見れば、高い損失が生じている部門もある(例えば、欧州における干ばつの影響で、農業セクターで、作物の損失が発生)。
  • また、通常、下半期により高い損失が発生する傾向ある。例えば、2017年に、一連の大型ハリケーン、ハーヴェイ、イルマ、マリアの影響で、同年の損失総額は3400億米ドルに達してる。


トルシュテン・イェヴォレック(ミュンヘン再保険会社の経営執行メンバー)「記録的な大災害が発生した後で、損害額の水準が低い段階に入ったことは喜ばしいことだ。もちろん、短期的なスパンでみると、真実は歪曲されているかもしれない。最も大事なのは長期的な進展を理解することである。自然災害の背景を理解すべく継続して努力し、有能な予防措置をとって自然災害から守らなければならない。欧州での水害損失を例にとれば、一般に水害対策に対する投資の結果、損害額が軽減していくことは、統計で示されている。」。


2018年の上半期における自然災害の数値の概要


  • 330億米ドルの損失は前年度の損失(650億米ドル)の約半分にあたり、過去30年間の価格調整前の平均(683億米ドル)の半分に相当する。
  • 保険損害額は約170億米ドルで、前年度(255億米ドル)と比べて減少し、過去30年間の上半期の平均(175億米ドル)よりも低くなっている。
  • それでも、2018年上半期におよそ3,000人が自然災害で死亡しているが、これは前年度比で5,540人の減少である。この減少数は長期間の平均値28,000人に比べると、心強い数字である。


損失の数字では冬季の損失が際立つ
欧州、北米における冬の暴風および寒波の影響が2018年上半期の統計値に大きく表れている。最も壊滅的な影響を及ぼしたのはストームのフリードリケで、1月の中旬に英国、北フランス、ベネルクス3国、ドイツを襲い、平地で時速150km、加速エリアでは時速200kmを記録している。何千もの建物、自動車が損壊。ドイツでは、多くの場所において樹木が根こそぎ倒れ、電線が破壊されたため、長距離列車の路線も遮断された。損失総額は22億ユーロ(27億米ドル)にも達し、そのうち17億ユーロ(21億米ドル)に保険が付保されていた。これは、欧州での保険付保密度の高さを反映している。損失の約3分の2がドイツで発生。また、そのわずか数週間前、エレノア(ドイツ名: ブルグリント)と呼ばれるストームが10億ユーロ弱の損害を引き起こしている。


身を刺すように冷たい風と雪で、欧州と北米は3月まで冬一色だった。2月の末日から3月中旬までの間、北米は広範なスノー・ストームであるノーイースターに見舞われた。嵐が東海岸沿いに北上するにつれ、南西に発生した大型低気圧が強い北東の風とともに海岸線を襲った。ノーイースターはしばしば豪雪を伴い、東部北米に霜を発生させた。最も壊滅的な影響を及ぼしたのは3月の第1週に発生したブリザードで、22億米ドルの損失を引き起こし、そのうち、16億米ドルに保険が付保されていた。


欧州における冬の損失額は合計で39億ユーロ(48億米ドル)に達し、そのうち29億ユーロ(36億米ドル)に保険が付保されていた。2018年上半期の損失総額は、北米での冬の事象により合計38億米ドル(そのうち26億米ドルが保険付保)となった。


欧州での嵐・干ばつ
5月および6月初頭に、ヨーロッパ中心部において、異常気象のパターンが展開された。
ドイツ南部および西部、フランスでは、温かく湿気の多い気塊から発生する極めて速度の遅い暴風が多くの場所で洪水被害をもたらした。洪水は排水管が対応できない雨量によって引き起こされる。暴風による全般的損失は約16億ユーロ(そのうち保険が付保されていた金額は900百万ユーロ)であった。


全体的に見て、損失の原因はドイツで発生した激しい雷雨である。暴風やあられによる損失は保険による填補のレベルが高くなっているが、洪水による損失のうち保険が付保されている割合は50%以下である。


これらと同時に、北東ドイツ、デンマーク、ポーランドの一部、スカンジナビア、バルチック3国、バルカン諸国では高温乾燥の気候が続いた。その結果、影響を受けた多くの地域で穀物が不作となった。多くの地域で収穫量の減少が心配されるが、損失総額は収穫期の終了後に判明する。


これらの減少の原因はスカンジナビア上空のブロッキング高気圧を特徴とする安定的な気象パターン、西武から中央欧州に広がる広範囲な低気圧である。欧州中央のエリアでは4月同様に1881年以来の温暖な5月を記録した。


天候/公共セクター事業部門長のアーンスト・ラウホ氏はこの背景を次のように説明する。「これらの個別の事象は気候変動に影響を与えるものではないが、気候モデルの研究の結果、温度上昇により、集中的で対流性のある雨量を伴って、高温乾燥期が絶え間なく続くことになるだろう。これらの気候プロセスは、気候変動の結果として将来発生すると予想される気候パターンとおおむね一致する」。


グアテマラにおける火山の大爆発
グアテマラでは、フエゴ火山の爆発により100人以上が死亡し、多数の人間が未だ行方不明となっている。爆発では、火砕流が3,700メートルの火山の側面に流出した。灰の雲と大石の温度は数百度にも及び、速度は時速100kmを超えている。



オマーンを襲ったサイクロン
5月の末、オマーンはアラビア半島での記録的な熱帯サイクロンに襲われた。5月25日、メクヌサイクロンはサララ(オマーンの3番目の都市)の近くに上陸した。時速185kmで、ハリケーン等級は3であった。このサイクロンは大量の雨を降らせ、降水量は3日間で300~600mm(過去4~8年間の平均に相当)にも達した。最初の見積もりによれば、損失総額は数百万ドルに達していた(3分の1に保険が付保されていた)。30名の死亡が確認されている。


6月18日に大阪府を襲った地震(マグネチュード5.5)による損失に関しては不明な点が未だ多い。震央は枚方市周辺とされている。震源はかなり浅く(13km)、大阪と京都の両大都市で揺れを感じることができた。数百の建物が損傷を受け、170,000世帯の電力供給が遮断された。しかしながら、地震大国である日本における高い建築基準のおかげで、損害は限定的であった。


西日本における豪雨によって引き起こされる近時の災害は、人為的および経済的悲劇である。激しい雨、地滑りは多数の死者を出し、30年来の大災害となった。何万人もの人々が避難したが、調査は依然継続中であり、最終的な結果は不明である。


ミュンヘン再保険会社日本支店の代表者である秦泉寺大興氏は次のように述べている。「ミュンヘン再保険会社は長年にわたり日本のパートナーです。近時の自然災害がもたらした損失については、深い悲しみを覚えます。不幸にも、これらの事象は日本において常に脅威となっており、自然災害は常に人間と経済に損害をもたらします。予防策によって人間と経済の回復力を高める必要があり、その結果、人間と経済は財務的損失から急速に回復することができるのです」。


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