低迷する経済とリスクマネジメントの実効性

Normal view (turn off text only mode)
You are here:

2012.09.09 | プレスリリース

経済の混迷、リスク管理の有効性を厳しく検証

欧州債務危機による資本市場の不安や長引く低金利は保険業界に影響を及ぼしている。ミュンヘン再保険では、保険・再保険会社の財務基盤がこれまで通り強固であっても、年末に向けてさらに厳しい課題が増えると見て警戒している。

経済の混迷は保険・再保険会社に深刻な課題を突きつけている。保険事業に深刻な打撃を与えるシナリオも含めて全く異なる様々な状況を想定し、これらをリスク管理に盛り込んでいかなければならない。金融市場の混乱で保険・再保険事業の投資業務に損失が出ている。これまでもそうであったように、低金利は貯蓄性・年金関連商品やロング・テールの賠責補償などの事業に負担を強いる。こうした状況を背景に、2013年1月1日の再保険契約更改は一層の重要性を呈する。

当社再保険部門CEOのトルステン・イェヴォレックは「保険業界はこれまで以上に、中核事業(保険の引き受け)で安定した収益を確保し、投資収益への依存を減らしていかなければならない。問題はどのぐらいの速さでどの程度まで、低金利を保険料率の算出に考慮していくかだ」と述べる。

国によっては実質金利がマイナスになるなど長引く低金利や、資本市場が大きく変動しやすい経済状況がしばらく続いており、保険業界も影響を大きく受けている。こうしたことに加えて保険・再保険会社は、加盟国のユーロ脱退やデフォルト、インフレの高騰、デフレといった様々なリスクシナリオに対する構えが必要だ。「ユーロ圏の安定が最も差し迫った政治課題。と同時に、慎重なリスク管理を専門にする企業として、全く異なるシナリオへの備えも必要だ」とイェヴォレックは強調する。保険負債に厳密に照らし合わせた資産運用や状況に応じた商品戦略、効率的な事業運営などが今後起こりうる経済混乱による影響を押し沈めることができる。当社はサービスや助言、企業の資本を柔軟かつ最適に利用できるような商品を提供することで、クライアントを支援する。

2013年契約更改の見通し

現時点で再保険市場のキャパシティは十分であるため、価格や諸条件は2013年1月1日の再保険契約更改時にはおおむね変動がないと見ている。

こうした見通しは、今年の第4四半期に大規模な損害を引き起こすような自然災害が発生しなければ、自然災害関連の補償でも同じだ。ただ、欧州の暴風雨に対する補償では、保険金上昇の観測から、2011年発表の災害モデルに合わせた保険料のさらなる調整が見られるだろう。

新種保険の再保険料は、多少の上昇傾向にあるもののほぼ横ばいと見て準備を進めている。とくにロング・テールの補償などの種目では、低金利がすでに将来の収益を圧迫している。もしこうした状況に加えて、インフレ率が金利水準を上回る(実質金利がマイナス)ような事態になれば、圧力は一層強まるだろう。インフレによる保険金支払いの増加分は、投資収益によってしか補えない場合もあるからだ。ロング・テールの補償では特にこうした状況を価格設定に考慮していかなければならない。

米国の元受保険料や欧州各国の自動車賠責保険料の通常の上昇は、再保険料にプラスの影響を与えるはずだ。2012年の契約更改では当社の再保険料収入は2.4%上昇した。

「当社の事業は、現在そして将来においても確実に保険金を支払えるという信頼性――つまり財務の安定の上に成り立っている。こうした財務基盤を踏まえて、経済が低迷している時も、資金を提供し事業を促進させるようなリスク移転ソリューションをクライアントに提供する。だからこそ、経済状況を反映し、かつ引き受けるリスクに見合う保険料を設定しなければならない」(イェヴォレック)

Disclaimer
This press release contains forward-looking statements that are based on current assumptions and forecasts of the management of Munich Re. Known and unknown risks, uncertainties and other factors could lead to material differences between the forward-looking statements given here and the actual development, in particular the results, financial situation and performance of our Company. The Company assumes no liability to update these forward-looking statements or to conform them to future events or developments.

連絡先

このプレスリリースにつきましてご質問等がございましたら、ミュンヘン再保険会社 Munich Re Japan 広報担当までご連絡ください。
電話:03-5251-6871


Main Navigation
Service Men
Accessibility

Note


This publication is available exclusively to Munich Re clients. Please contact your Client Manager.