2012年第3四半期ILS市場概況

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2012.12.04 | ニュース

2012年第3四半期保険リンク証券(ILS)市場概況(抄訳付)

ILS ファンドの手持ち資金が非常に潤沢な為、キャットボンドのマーケット規模は過去最大となった

9 月末時点での今年のキャットボンド発行高は41 億ドルを記録、発行残高ベースでは148 億ドルとなり、ILS マーケットからの保険キャパシティの供給は過去最大となった。

債券市場が低金利にとどまる環境から、大手投資顧問がILS 専門ファンドへ投資することで巨額な投資資金が流入した。ILS 専門ファンドの潤沢な資金により、満期を迎えたキャットボンドを上回る規模の新規発行に対する投資が生まれた。2012 年初から9 月末までの新規発行高は満期到来債券を20 億ドル強上回った。

2012 年の新規発行は米国リスクものに集中したが、これはILS マーケットの大きな流動性によるもの。米国の再保険プログラム更改と重ならない第3四半期は通常新規発行高は最低となるが、今年は次の多様なリスクをカバーする3件、計5.26 億ドルの発行があった。


  • Queen Street VI: Munich Re による米国ハリケーンと欧州暴風リスクもの、1 億ドル。投資家の需要が大でリスクスプレッドは当初見込みを下回った。
  • Embarcadero: カリフォルニア地震庁による継続発行プログラム。需要が大きかったた為1.5 億ドルの当初予定に対し3 億ドルを発行。
  • Eurus: Hannover Re の欧州暴風リスクをカバーする2012 年初めてのユーロ建て債。


2008 年以降の価格の傾向と対比するに、Queen Street とEmbarcadero は其々の同一のリスクをカバーする債券と同様であるが、Eurus の場合これまでの欧州暴風リスクものに比べ90bp 低くなっている。当該リスクがILS マーケットに占める割合が2010 年の19%から2012 年には13%に減少しており、保有リスクの多様化の要請から、投資家が過去に比べて欧州暴風リスクにつき低いスプレッドを容認している。一方、米国の地震リスクものがマーケットに占める割合は19%と2010 年以来変わっていない。

非米国リスクものを中心とした多額な発行が年末にかけて見込める

第4四半期は米国ハリケーンもの以外の発行が見込める。同期の11 億ドルの満期に加え、多額の資金流入もあり、スポンサーのニーズは満たされよう。価格も米国地震や非米国リスクものは低位に。2012 年は発行高60 億ドルを超え、残高は160 億ドル超を見込む。

2013 年上半期は満期到来の93%が米国リスクものだが、太宗が更新されよう。足元の動向からはポ
ートフォリオ多様化に資する非米国リスクもの発行が見込め、その結果、同上半期の米国リスクものに
対する需要は保持されよう。

以上

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電話:03-5251-6871


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